図解
図解:問いを6ステップで読みとく流れ(自動生成)
地球のプレートが少しずつ動いてたまった力が、岩ばんをずらすから。
日本にすんでいると、ときどき地面がゆれるのを感じますね。地面がゆれるこのできごとが「地震」です。
地球の表面は、パズルのように何枚もの大きな板でおおわれています。この板を「プレート」と言います。プレートは地殻と、その下にある「上部マントル」の上のほうがくっついた、かたい岩の板です。
気象庁の説明によると、プレートは1年に数センチメートルという、とてもゆっくりしたはやさで動いています。動いているプレートどうしがぶつかったり、下にすべりこんだりすると、少しずつ強い力がたまっていきます。
この力に岩ばんがたえられなくなったとき、岩ばんが急にわれたりずれたりして、そのゆれが地面につたわります。これが地震です。
日本のまわりには「太平洋プレート」「フィリピン海プレート」「北米プレート」「ユーラシアプレート」の4まいがあつまっていて、たがいにおしあっています。だから日本は世界の中でも地震が多い国なのですね。地震のもととなる力は、遠く地球のおくにあるマントルのゆっくりした動きから来ています。私たちの足の下で、たえまなく大きなしくみがはたらいているのですね。
地震は、地球内部のマントルの動きに乗って移動するプレートどうしの相互作用でたまった歪みが、岩盤の耐性を超えて解放される現象だ。気象庁の解説によれば、プレートは地殻と上部マントルの上部が一体化した硬い板状の岩盤で、1年あたり数cmの速度で動いている。日本列島の周辺には太平洋・フィリピン海・北米・ユーラシアの4枚が集まり、押し合い・沈み込みを続けているため、地震活動が世界的に見ても活発だ。地震は大きく「プレート境界型」と「プレート内地震」に分けられる。前者は陸のプレートが海のプレートに引きずり込まれる力にたえきれず跳ね上がるように起こる。後者はプレートの内部にたまった力によって発生する地震で、深い沈み込み帯の中で起こるものと、浅い陸のプレート内で起こる「内陸地殻内地震」に分けられる。同じ「地震」でも発生する場所と仕組みがちがえば、揺れ方も被害の広がり方もまったく別ものになるのだ。
仕組みの科学
地震のエネルギー源は、地球内部でゆっくりと対流するマントルの動きだ。気象庁名古屋地方気象台の解説によると、地球内部の高温の物質が海底の「海嶺(かいれい)」で表面に湧き出し、そこから左右へ広がる過程で厚さ数10km〜100kmのプレートが作られる。プレートは年数cmの速度で拡大しながら地球表面を移動し、別のプレートとぶつかる場所では、密度の高いほうが下にもぐり込む「沈み込み」が起こる。この沈み込み帯では、陸のプレートが海のプレートに引きずり込まれるように歪みをためていき、その歪みが岩盤の限界を超えた瞬間に、跳ね上がるように動いて巨大な地震を起こす。一方、プレートの内部でも力が加わり、浅い場所では内陸地殻内地震が起きる。地下深くで起きる地震・浅いところで起きる地震、それぞれで揺れの伝わり方や被害の性質が変わってくる。地球という巨大な熱機関の営みが、私たちが感じる「地面の揺れ」の正体だと言える。
歴史と発見
地震の原因が「地球表面を覆う複数の板の運動」だという考え方——プレートテクトニクス——が広く受け入れられるようになったのは1960年代後半のことだ。それまでは、大陸は動かないと考えられていた時代が長く続き、20世紀初頭にドイツの気象学者ウェゲナーが提唱した「大陸移動説」も、動く仕組みを説明できないという理由で長らく主流の学説とはならなかった。第二次世界大戦後、海底の詳しい地形調査や地磁気の縞模様の発見、深海底での岩石の年代測定などが進み、海洋底が海嶺から左右に広がっていくことが実証された。これらの発見が組み合わさり、地球表面が複数のプレートに分かれて動いているという理論が確立されていった。日本では、太平洋プレート・フィリピン海プレート・北米プレート・ユーラシアプレートの4枚が集まる地帯という特殊な立地が、繰り返し地震・津波・火山活動をもたらしてきた歴史がある。地震のメカニズムが解明されたことで、活断層の分布調査や海溝型地震の長期評価といった、地震防災の科学的な基盤が整えられていった。
もう一歩先
地震研究は現在、「なぜ起こるか」から「いつ・どこで・どれくらいの規模で起こりやすいか」を確率で示す段階へと進んでいる。政府の地震調査研究推進本部は、活断層や海溝型地震について長期評価を公表しており、確率分布として将来の発生可能性を示す取り組みが続けられている。ただし、地震の発生時刻を高い精度で予知することは、現在の科学水準では確立されていない。予知よりも「揺れが到達する前の数秒〜数十秒に警報を出す」緊急地震速報や、建物の耐震化・家具の固定・避難経路の確認といった具体的な備えのほうが、命を守る効果が高いとされている。子どもの自由研究のテーマとしては、自宅周辺の地盤や活断層の分布を地図で調べてみる・家族と避難場所や連絡方法を話し合ってみる・非常持ち出し品を一緒にそろえてみる、といった実践的な取り組みが向いている。「地震はなぜ起こるのか」を知ることは、「地震が起きたときにどうふるまうか」を考える出発点でもある。
🌱 ためしてみよう!3択クイズ
本文をよんでこたえてみよう。タップでせいかいがでるよ。
Q1. 日本のまわりには、プレートが何枚あつまっているでしょう?
Q2. プレートは、1年にどれくらいのはやさで動いているでしょう?
気象庁の説明によると、プレートは1年あたり数cmというとてもゆっくりしたはやさで動いています。人の目では見えないほどのゆっくりした動きですが、長い年月をかけて大きな力がたまっていくのです。
Q3. 地震のもととなる力はどこから来ているでしょう?
地震のエネルギー源は、地球内部でゆっくりと対流するマントルの動きです。マントルの動きにのってプレートが移動し、プレートどうしがぶつかったりすべりこんだりする中でたまった力が、岩ばんをずらして地震を起こします。
👤 大人のちょっとした雑学
プレートは指の爪くらいのスピードで動く
気象庁の解説にある「1年に数cm」というプレートの移動速度は、人の指の爪が伸びる速さとだいたい同じオーダーだ。目には見えないが、長い年月をかけて確実に地形を作り変えていくスケールの営みだ。
地震のメカニズムが確立したのは意外と最近
プレートテクトニクスの理論が広く受け入れられたのは1960年代後半。人類が月に降り立ったのとほぼ同じ時期に、私たちは足元で地震がなぜ起こるかをようやく科学的に説明できるようになった。
「予知」より「速報」と「備え」
発生時刻の正確な予知は現在の科学水準では確立されていない。揺れが到達する前の数秒〜数十秒に警報を出す緊急地震速報と、耐震化・家具の固定などの日ごろの備えのほうが、命を守る効果が高いとされている。
🔬 とことん深掘り:読書ガイド
読み順ガイド(やさしい→専門)
- 図解・プレートテクトニクス入門(ブルーバックス)
地震の背景にあるプレートテクトニクスの全体像を、図解中心でやさしく通観できる。まずここで「地震=プレート運動の帰結」という枠組みを掴む。 - 絵でわかる地震の科学(絵でわかるシリーズ)
上の入門書で得た地球物理の枠組みを、地震という現象に絞って可視化する一冊。震源・断層・波動の伝わり方まで整理して理解できる。 - 地震列島との共生(岩波科学ライブラリー)
科学的な仕組みを理解した後は、日本という「地震の起こりやすい国」でどう暮らすかという社会的視点に一歩進む。防災科学と社会実装の橋渡しに好適。
さらに進む方向
もっと詳しく:歴史と時系列
- 20世紀初頭ドイツのウェゲナーが「大陸移動説」を提唱するが、動く仕組みが説明できず定着しなかった
- 第二次世界大戦後海底地形の調査・地磁気の縞模様・海底岩石の年代測定などが進む
- 1960年代後半海洋底拡大説からプレートテクトニクスの理論が確立し、地震のメカニズムの科学的説明が定着
- 現在地震の発生確率評価・緊急地震速報・活断層調査など、防災科学として発展が続く
ことばのメモ
- プレート
- 地球の表面をおおう硬い板状の岩盤
- マントル
- 地殻の下にあるゆっくり動く高温の岩石層
- 海嶺
- 海底にある山脈のような地形
- 沈み込み帯
- 海のプレートが陸の下にもぐる場所
- 内陸地殻内地震
- 陸のプレート内部の浅い場所で起こる地震
よくある質問
日本のまわりにはプレートが何枚あるの?
プレートってどれくらいのはやさで動いているの?
プレート境界型地震と内陸地殻内地震はどうちがうの?
地震は予知できるの?
学びのタネ
この問いに関連する本・実験・サービスのご紹介です。
家でできること
- 家族と一緒に、家の中で地震のときに危ないところ・安全なところを歩いて確認してみよう。
- 自宅がある地域の活断層マップや揺れやすさマップをインターネットで調べてみよう(自治体や地震調査研究推進本部が公開しています)。
- 非常持ち出し品リストを家族で見直し、水・食料・懐中電灯・薬などが足りているかチェックしよう。
おとな向けに:新書・実用書
とことん深く:専門書・古典
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出典・参考文献
- 気象庁地震発生のしくみ 参照 2026-07-15
- 気象庁 名古屋地方気象台大規模地震発生のしくみ 参照 2026-07-15
出典・正確性ポリシー:詳しく読む
気象庁のせつめいによると、日本のまわりには「太平洋プレート」「フィリピン海プレート」「北米プレート」「ユーラシアプレート」の4まいがあつまっています。この4まいがおしあっているため、日本は世界の中でも地震がとても多い国です。